ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

今できること

皆さんこんにちはちんたらむらの和志です。

昔の暮らし体験を始めて3週間が経ちました。その間に世の中はコロナで大変な騒ぎになっていて、僕も買い物で街に降りた際やテレビのあるところに行って情報得た際に
驚くようなことが報道されています

村にいると都会との距離や温度差をすごく感じるのですが、今僕ができることを今回まとめてみようと思います。


世の中の多くの人がオンラインの動画や電話、ライブ配信など、、、

家から出れない中でも
豊かに生活する技術を高めているように思います。

そんな中僕は村の中で
感染のリスクも少ないので、外に出て畑を耕したり川で洗濯をしたり家を作ったり、動物の世話をしたりと、、、
オフラインでの体験を深めています。



社会の流れとは真逆の方向に行く自分を俯瞰してみたときに、逆を行く自分だからこそ発信できることがあるのではないか?

何か世の中のためになることができるんじゃないか?

 

そう考えるようになりました。

そんな僕が

僕だけが今発信できること

それは生身の体験の価値についてです。


この生身の体験が足りてないと僕は今強く感じています。
それは自分自身に対してです。
自分で家を建てて畑を耕し水を汲み生活していると自分の知恵のなさに驚きます。

 

僕が住んでいる富津市豊岡の志組と言う部落の住人たちは、昔から自分たちのことは自分でやってきた人たちでした。

部落に水道がひかれたのも5年前です。
水道が引かれる前は自分たちで山や川から水を引いて生活していました。

昨年の台風15号の際にも屋根が飛んだり電気が来ない日数が3週間もあった中でも
部落の人たちは昔から自分で生活する知恵をたくさん培っていたので、、、
本当にたくましく災害の時も暮らしていました。

 

そんな部落の皆さんと接していると自分の生きる力のなさを痛感します。一緒に作業している時も自分の頭の悪さを痛感します。

もちろん初めてやる作業だから要領が良くなかったり失敗をする事があると思うのですが
普通に考えたらわかるようなこともできない自分がいます。(部落の人たちの経験や思考力、培ってきた知恵を教えてもらう尚更痛感します。)

考える力は自分自身
あると思っていました。

しかし実際目の前の手を動かす作業や
暮らしを営むためのやることを目の前にしたときに、本当の意味での「頭を使う」「考える」「知恵を使う」ということを教えられているように感じます。

 

これは昔の暮らし体験を始めてからより一層そのように感じることが多くなりました。

自分の力で暮らしていくと言う事はたくさんの知恵がつきます。

物事の道理も教わります。
その通りの中に本質があるようにも思います。

昔の人が自然や暮らしの中から学びを得ていた意味がよくわかりました。

遊びの中で「非認知能力が培われる」と言われていますが、「暮らしを手作りする」中にも非認知能力を高める要素があると確信しました。

今世の中はどんどん便利な方向に進んでいますが、、、

 

コロナの対策についても

国民一人一人にできることがあるはずです。

自粛以外にもできることはあるのではないでしょうか??

 

都会で生活する選択肢を選ぶということは

感染が広がる事態を生んでいることにもつながります。

暮らしを手作りしていく経験は
自分の力で生きるという人間の基礎力を育てることに繋がっているように感じます。

 

反対に今の都会での生活の中でこの要素がどれくらいあるのか、、、と考えてしまいます。

学校でやってきた勉強が
村での暮らしで結びつくのです。
生物、物理、算数、国語

無用じゃなかった、、、今からでも勉強の必要性を感じました。

学校でやっていた勉強が村の生活で生きるのです。。。

今の小学生達に体感してほしい
そう強く思います。


明日から村に電波が届きますが
この昔ながらの暮らしの中で培われる知恵や大切なことを発信していきたいと思います。


自分自身も学び続け
この学びを周りと共有していきたいと思います。

オンライン化が進む今だからこそオフラインの豊かさをオンラインで届けてみようと思います。


今できること

でした。