ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

村の歩み「家電は人を幸福にするのか?」その1

 

村長の和志です。

村の成長を秋の実りと照らし合わせて

勝手に心が満たされるここ数日を過ごしております。

 

そんな中

ついに村に洗濯機を導入してしまいました。

 

してしまったのでした、、、!

 

今まで洗濯機をもらえる機会は何度もありました。しかし、しかし、しかし!と先延ばしにしてきたのは、便利になる怖さから

 

しておいてなんですが

後悔に似た感覚になっております。

 

このブログでも村が便利になる度に似たような内容の記事を書いているのですが、、、

 

便利なものを導入するときの寂しさを

今回全力で文章にしてやろうと思います。

 

これからも村は便利になっていくと思うので

つどつど読み返そう。

 

ちんたら村の歩みを

「家電」をテーマに振り返ります。

 

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さてさて、初めは

電気をちんたらハウスに引いてきた時のこと

 

 

2020年4月から村での生活が始まり

 

二ヶ月弱

村に電気はありませんでした。

 

初日の夜

真っ暗な室内でどこが布団か

どこに寝巻きがあるのか

 

蝋燭をつけようにもマッチはどこにあるのか

 

探すために歩を進めるのすら危ない状況で(室内の床が未完成だったので踏み外すことも)

なんとか着替えて、蝋燭に火をつけたことを覚えています。

 

そして蝋燭に火がついた時の安心感は

生きた心地そのもの

 

今までは当たり前のように電気があって

スマホのライトがあって暗さを認識することはほぼ皆無

 

そんな生活から一変した時の蝋燭の火に

安心できる環境の有り難さを噛み締めました。

 

次の日からは

着替えも食事も片付けも寝る準備も

日のあるうちに済ませて、真っ暗になったら寝るだけ

 

という生活が始まったのでした。

 

日の出とともに起き

日の入りとともに寝る

 

その生活は地球のリズムと身体が呼応して

起きて飯食って糞して活動して飯食って寝る。生きることの本来の姿を思い出し

 

それでいいのだ

 

と思える日常でした。

 

そして5月下旬

村は僕の個人的な原点回帰の場所ではなく

最高の子育て環境を作るべくあるので

世の中と繋がるために電気の工事が村に施されました。

 

その夜の明るさもまた忘れません。

 

7時なのに活動ができる。

明るいとあれもこれもできる。

 

そんな感動がありました。

それと同時に蝋燭を使って生活することへの別れが頭の片隅に浮かびました。

 

そしてWiFiが通り

いつ何時でも活動できる世界が僕の中に戻ってきたのでした。