ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

日本のサステナビリティ文化を求めて 滋賀県 琵琶湖の秘島 沖島ver 

 

どうも。あけましておめでとうございます。ちんたら村の和志です。

 

持続可能な暮らし環境を未来の子どもたちに届けたい

 

そんな思いを持ってちんたら村は村づくりをしています。

僕は物思いがつく頃には東南アジアの国、タイで育ちましたから

日本の文化を大人になってから知りました。外で育ったからこそ日本の昔ながらの暮らしの魅力に気づき、世界に誇る持続可能性を持っていると感じています。

 

自分の村で持続可能で豊かな暮らしをするために様々な地方文化から学んでいこう。

今回のブログはその学びを興味のある方にシェアできたらという思いで書いております。

 

日本のサステナビリティ文化を求めて 滋賀県 琵琶湖の秘島 沖島ver

                              始まり始まり

 

 

沖島の概要

 

沖島(おきしま)は、日本唯一の淡水湖の有人島で、琵琶湖最大の島です。世界的にも希少な文化を有する。本土との距離は約1.5km。
住民の祖先は源氏の落武者だと言われています。島内には自動車が一台もなく、住民は対岸の港の近くに自家用車を停めています。ほとんどの家が対岸に渡るための自家用ボートを所有しているとのことです。猫が多いことでも有名です。

所在地 滋賀県近江八幡市

面積  6.8k㎡

人口  約250人

 

 

結いの文化

 

●コンビニやスーパーがない・・・運搬方法のシェア

買い物は船に乗って島外に行かなければなりません。そのことから船は毎日運行していて正月などの催し物の際には代表住民がまとめて買い物をしてきて島の中で配布する。というような方法で生活を送っている。

 

 

●一家に一畑・・・食べ物のシェア

島の外に買い物に行かなければならないという環境は、いかに島の中の資源を利用して暮していくかということにつながっていた。住民同士で資源をシェアすることは、島に住む上で重要なこと。それぞれの家庭の前で畑を営み取れた野菜を隣家と共有することは、自分たちの暮らしを守る、そして豊かにする上で必要な営みになっているのです。

 

●ほぼ全家庭が漁業・・・収益のシェア

また島の全家庭が漁師を営んでおり、琵琶湖の中の資源も一人が取りすぎることがないように個人の漁は行われておらず、必ず複数のグループで漁を行い資源をうまくシェアする仕組みが島にはあった。

 

 

●流木で休憩所づくり

建築をする資材も船を使って運び込まなければいけないために、使えるものを使うという文化が島らしさ。みんなで集まっておしゃべりをする場所がない。じゃあ作ろう。流木で。島外の大学が入ったプロジェクトも島の文化に則って行われていました。

 

●ルールやマナーのシェア

小さな島だからこそ、ゴミをポイ捨てする、公共施設を汚す、など観光客向けにいたるところに張り紙がされていました。その張り紙を作っているのは島の小学生たち。島外への行き来する船の中にも「いつも運転してくれてありがとう。」と島の子どもたちから運転手さんへ手紙が送られていた。

 

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ブラックバスで収益化

琵琶湖に侵略する外来種ブラックバス」。なんと島では煮付けにして商品化していた。話を聞くと島の子どもたちもお小遣い稼ぎにブラックバス釣りをするそうだ。1キロくらいの獲物で五百円で売れるらしい。食材としての味は「普通の白身魚やで」とのこと

 

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沖島の持続性

●島の外から転校してくる子どもたち

島ならではの教育環境、集団生活環境を求めて子どもを沖島の小学校に転入させる親が増えている。都会の環境ではなく、ちょっぴりペースダウンした環境でのびのび個性を大事に、そして大人に見守られながら育つ環境にはピッタリな沖島でした。

 

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●汀の精

アートギャラリーandカフェ「汀の精(みずのせい)」

 

今回の沖島のプチ目的地

ヘンプ製品を含め、持続可能な暮らし方を追求していく場所がありました。お店で出す食材も自営の畑、島の魚。またそこにアートの可能性もありオンライン化を含めて持続可能な営みの拠点となりうる場所がありました。小さなコミュニティだからこそ、次の世代でどんな文化が島に現れるのか、とても楽しみです。

 

以上 ちんたらツアー番外編 沖島リポートでした!

 

小さなコミュニティが輝く数年後を見通して、これからも日本のサスティナブル文化を探しに行きたいと思います*