ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

ちんたらひっち旅#8

 

野宿はほとんど眠ることができなかった。

寒さのせいと

チラチラこちらを除きながらウロウロしているお爺さん。

1時、2時、3時と

ウロウロしているのである。

長い、、、長い、、、

夜の時間がとても長く感じた。

 

あまりに眠れないので深夜ヒッチを試したが

1時間やっても乗ることができなかったので

ふて寝である。

 

早く朝になってくれ、、、

ヒッチハイクをしてここを移動したい、、、と念じながら朝が来るのを待っていた。

 

そして日が昇り朝

6時半

ヒッチハイクを開始した。

 

道の駅には車中泊をしている車が多数

およそ100台以上はいたのではなかろうか。

深夜ヒッチの際に駐車場の車のナンバープレートを見て回っていた。

長崎、福岡、北九州、山口、ナンバーが僕の行きたい方向の車で、10台くらいは停まっていたた。朝になれば必ず乗せてもらえる!と確信していたのだが、、、

 

6時半から1時間経っても車が捕まらない。

 

車中泊をしていた人々がトイレに歯磨きや顔を洗いに行く中、

スケッチブックに九州と書いて

今か今かと声をかけてくれるのを待つ。

 

あまりに拾ってもらえてなかったので、かわいそうに思ったのか励ましの声をバイク乗りのおっちゃんがかけてくれた。

しまいには同い年くらいの若者からレッドブルを貰って応援される。

 

寝不足のスカスカの胃にレッドブルを流し込みガンギマリである。

8時になると道の駅の食堂が開きだした。

 

そこまでやって拾ってもらえなかったら飯を食おうと決めていたので開店一番に店に飛び込みカツ丼定食を頼みかき込む。

 

8時半

そしてまたヒッチハイクを再開

 

そして9時

ついに車に乗せてもらうことができた。

長かった、、、笑

 

僕の選択肢として二つの道があった。

一度広島方面に戻り高速道路を使って九州入りするルートと

このまま日本海側沿いの下道を通って行くルート

 

海沿いを走るロマンにかられ

下道を選んだが大正解であった。

広島を選んでいたら大渋滞に巻き込まれていたらしい。

 

浜田で乗せてもらったのは

若い家族ずれのファミリーカーお子さんは3歳と6歳と赤ちゃん

3歳のお嬢ちゃんがしきりにグミやらお菓子をくれる中、ステレオから流れる洋楽ヒットチャートを歌いこなす子どもたち。

wow wow yeah!である。

 

とてもヒップホップな家族。

そんな子どもたちの洋楽を聴きながら海沿いをドライブである。

ノリノリである

 

1時間ほど西に進んだ後

道の駅で休憩を取るということでそこで一度降ろしてもらったが

 

もし捕まらなかったらまた乗っけてあげるよ笑

とお父さん。

 

ここまでありがとうございました!頑張って見つけます笑笑

と別れたが道の駅の出入り口で粘ったものの

拾えず、

 

また同じ家族に乗っけてもらい。またノリノリドライブであった。

 

そして、また1時間ほど進み時刻は12時

お昼ご飯の時間である。

 

このころには山口県に入っていた。

 

そろそろお昼ご飯にしよっか!

とお父さん。子どもたちもお腹が空き始めていた。

 

道の駅に到着し、

二度目のお別れ

また拾えなかったら、、、笑笑とお父さん

 

 

今度こそ見つけます笑笑!!!

と別れた。

 

流石に三回乗せてもらうのは気が引けたので今日一番の愛想と笑顔を振りまき

ヒッチハイクをする。

これだけ道の駅を使っているのにお店の中には入らずひたすらヒッチハイクである。

なぜなら長崎県佐世保で友人が自分を待ってくれているのである。

なんとしても今日中に佐世保につきたかったのである。

 

もうこの辺りから

長崎方面

そして

佐世保!!

とスケッチブックに書いていた。

もうページもなくなり裏表紙も使い切った。

ラストスパートである。

 

一度買った荷物を置きに来た先ほど乗せてくれた家族のお母さんが

あらまだ拾えてないのね笑笑

と声をかけてくれた。

 

次にここを通る時には居なくなってるようにします笑笑と答えた

 

日差しも強くなり汗も滴る。

 

そして黒のどデカイ

ハイエースが停まってくれた。

 

お兄ちゃんどこいくんかい?

サングラスをした強面のガタイのいいお父さん

 

下関から九州に渡りたいんです、、、!

と食い気味な僕

 

よし、乗っけたる!!

 

そしてついに二回も乗せてくれたご家族から離れてまた運んでもらうことができた。

 

黒のハイエースを運転しているお父さん

旅好きなようで若いころに南九州をカブで一周した話を聞いた。

 

深夜

手持ち1000円で気がついたら遠くまで走って来ていたのでそのまま一周したらしい。

 

僕が、ガソリン代はどうしたんですか!?!?

と尋ねると

農家からガソリンを分けて貰っていたらしい笑

たしかに、農家はガソリンを農耕機会だ使うために持っている。

 

そんな方法があるのかと驚愕したが、昔だからそんなこともできたんやと

ガハガハわらうお父さん。

もと自衛官

ミサイルの打ち方も教えてもらった。

 

そしてついに下関手前の最終道の駅に到着。

お父さんたちとお別れをし、

 

どデカイ道の駅でお昼ご飯にありつく

 

もう九州は目の前である。

今は14時

九州に入ってから佐世保に向かうのも時間がかかるだろう、、、と予測していたので

そろそろ佐世保ナンバーを捕まえたい

福岡で降ろしてもらっても

熊本に行くのか、宮崎に行くのか、そして長崎に行くのかではまた高速道路が変わるのである。

 

出入り口でヒッチハイクをしていると通る車のナンバーは北九州、鹿児島、山口、岡山

なかなか長崎はなかったのである。

 

そんな中一台の車がスケッチブックを、見るために少しスピードを緩めた。

僕は長崎方面と書いていたスケッチブックを持っていたが車のナンバープレートをみるとそこに書かれていたのは佐世保

 

今日の目的地

佐世保

 

素早くスケッチブックを一枚めくり

 

佐世保!!!

 

と大きく手を伸ばしその車に見せつける。

 

すると車内は大笑いしている。

お兄さん負けたわwww

 

と僕も大興奮の中、車に乗せてもらった。

 

ついに、、、

ついに、、、ヒッチハイクでの最終目的地

佐世保につける!!!!

じんわり感動に浸っていた。

 

 

すると乗せてくれた家族は

ヒッチハイクの人乗せちゃった^_^!

と喜んでくれていた。初めて乗せるようで

家族みんなウキウキしている。

 

いやーあのスケッチブックの長崎方面からの佐世保出しは

乗せないわけにいかないよ〜笑笑

とお父さん。

お父さんお母さん共に陽気でとても素敵なご家族だった。息子さんは高校三年生。素直でいろんな質問をしてきてくれて僕も暖かい家族の雰囲気に浸りながら車に乗せて貰っていた。

 

そして下関海峡を、わたりついに九州に入った。生まれて初めての九州である。感無量。

 

サービスエリアに降り立ち九州の地を踏みしめる。

 

おじーちゃーん!!九州に来たぞー!!!と心の中でおじいちゃんに向かって叫ぶ。

(祖父は福岡出身なのである)

 

するとご家族のお母さんがソフトクリームをくれる。家族みんなでソフトクリームを食べて、

なぜか記念撮影。

 

ミニストップの前で笑笑

とみんな笑いながらパシャり

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そのまま3時間ほど車に乗り

真っ直ぐに佐世保

 

僕が降りたかったところがちょうどご家族のお家の近くということで

まさに目的地に到着

というヒッチハイクの最後をピシ!と締めてくれた。

 

別れ際に息子さんとラインを交換

インスタグラムをお母さんと交換

 

旅の後にメッセージを送るやりとりもして

大変ほっこりとした気持ちのヒッチハイク

締めくくりでありました。

 

ここまで18組ほど乗せて頂きました。誠に感謝感激であります。本当にありがとうございました。

 

そして佐世保では

仙台で出会い

お互いに新たな道を進むと

同じ時期に旅立った井出さんが到着を待ってくれている。

 

そして、井出さんのご実家がしている居酒屋でご飯を食べる約束をしていたので、

約束の時間まで漫画喫茶でシャワーとしばしの休憩。

 

日が暮れて約束の時間になり

住所を教えてもらっていた居酒屋に入る。

 

久しぶりの井出さんが前掛けをして居酒屋で働いていた。

お父さん、お母さん、そして息子の井出さん

お店は繁盛していて、大賑わい。

 

そんな中再会を喜び、お父さんお母さんにご挨拶をして、沢山の料理をご馳走になった。

 

お店の名前は

夢塾

そしてお品書きにはこの言葉である。

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僕も自分の夢を再確認そして

再構築する夜となりました。

 

日本に初めてヨーロッパの料理が伝わってきて、それを日本の料理と融合させたのが長崎の佐世保である。

 

その佐世保の文化と港町ならではのロマンや夢

それらをお店のお客さんと心意気を共にする

素敵なお店でした。

 

そして飯の上手いことお酒の上手いこと。

最高のおもてなしを受けてヒッチハイクの終わりを噛み締めたのであった。

 

井出さんも仕事を終えて一緒に自宅へ

途中佐世保のスーパーで長崎オススメの品を見繕ってくれた井出さん。

 

明日は宇久島やろ?それならこれ持って行きな

 

と次の場所に渡す手土産まで、、、本当に僕は優しい方々に恵まれています。

 

ハウステンボスの夜景を眺めながら井出さんは夢を教えてくれました。

 

佐世保を祭りの力で盛り上げる。佐世保市の公務員になり、佐世保を真正面から変えようとするそのお心に

僕もやってやる!

井出さんやっちゃってください!!

と盛り上がっちゃいました笑笑

 

 

そのまま井出さんの実家に泊まらせてもらい、

野宿から始まった

長い

長い

一日が終わったのでした。