ちんたら村 村長のブログ

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ちんたらひっち旅#6

 

宿主の方に車で近くの高速乗り口まで送ってもらった。こども達とさよーならーと手を振り別れると刺すような日差しが降り注ぐ

 

そしてヒッチハイクを開始した。

 

今日は5月3日

5月6日には長崎県宇久島に到着しなければならない。

 

今回の移動予定は徳島から島根県出雲大社である。香川方面と書いたスケッチブックを持つこと20分、1台の車が目の前に停まる。

 

ありがとうございますー!!と帽子を取って駆け寄ると、

「あ、送りに来ただけです、、、」と運転手のお父さん。

娘さんが気まずそうに車から降りて、そしてバス停の方へ

 

「あ、すみません。」恥ずかしくて後ずさり

 

お父さんと娘さんはバス停にバスが来たので名残惜しそうに別れ離れに。

あー春は別れの季節ですなぁ〜

とか思っていると先ほどのお父さんがこちらに向かってくる。

 

「ここだと香川に行かないと思いますよ、、」

 

「!?」

 

「香川に行きたいならあっちの下道から行った方が早いです。。。この高速だと愛媛の方ですね。」

 

「なんと、、!教えてくださりどうもです!」

 

どおりで運転手さん達、スケッチブックを見てくれるのに停まってくれないわけだ。

 

お父さんにお礼を言ってポイント変更。

 

高速に乗って楽チンに香川、岡山、島根と行けると思ってたところから、

下道での移動スタートに若干の不安を覚えるが

まぁしかたないと切り替えて、高速道路のすぐそばの交差点でまたヒッチハイクを開始する。

 

あぢぃ〜あ〜ぢぃ〜

と言いながらペットボトルに汲んできた水を早々と飲み干してしまう。

 

こりゃー今日はちょっと鬼門かもしれない、、

そりゃまぁここまでスラスラきちゃったもんだ

そろそろ帳尻合わせの時かな、、、?

 

とか思いながら立っていた。今日は笑顔はふりまかずクールにひっち。

 

すると20分後

おじいちゃんとおばあちゃんの乗る車が乗っけてくれた。

 

「香川の方に修理した時計を受け取りに行くからついでに乗せてあげる^_^」

おじいちゃんはおっとり優しく乗せてくれた。

 

僕が

徳島の山はスケールが大きいですね!見ていて面白いし、車に乗っけてくださった方々が徳島の自然のことを沢山教えてくれたので、ますます面白いです。

 

と話すと助手席に乗っていたおばあちゃんが

じゃあ私と交換するかい?そっちの方が景色もよく見えるだろう。お父さん交代交代。

 

とわざわざ車を停めて僕を助手席に座らせてくれた。

 

そこからおじいちゃんの山トークが始まった。

徳島から香川に差し掛かると山がどんどん低くなる様は見ていて地形を感じれるのでこれまた面白い。

 

そんな中で四国八十八ヶ所参りの話になると、

「お兄ちゃんもするのかい?」と聞かれる。

 

「はい!必ずしようと思ってます!」

と答えると

「歩いて回るとね、お遍路さん達のために地元の人たちがお茶を飲ませてくれたり、うどんを食べさせてくれたりするんだよ^_^

 

でも、勘違いしちゃいけないよ?そうしてくれることに感謝をして、その気持ちを持って参らなければ意味がないんだよ。

 

結構、当たり前におもてなししてくれると思ってる人が多いみたいだけど。それじゃぁダメなんだよ。」

 

と有難いお言葉。しかしヒッチハイクをしている僕は

のーせーて!と言って回ってはしゃいでる自分が恥ずかしくなりました笑笑

 

そうこうしてるうちに香川県に入り

おじいちゃんとおばあちゃんは下ろす場所を探してくれた。

 

どっちの高速の方が島根県にいけるかねぇ、?

 

と何度も曲がって一番のところに下ろしてくれた。感謝感謝

 

しかし、今度は4車線もある大きな道路で降ろしてもらったのでヒッチハイクをする場所が難儀しそうな予感。

 

唯一見つけたのが、二つの道路から高速道路に入る手前の合流地点。停まってもらえるようなスペースもややあるか、、、

といううまく行くか怪しいところで岡山方面と書いたスケッチブックを持つ。

 

ビュンビュンと通り過ぎる車達。

 

交差点でもなければパーキングエリアでもサービスエリアでもない高速道路の入り口。

 

唯一の安らぎはリアクションをしてくれる運転手さん達のみ

 

手でバツマークをしたり、笑ってくれたり、

ごめん🙏と手を合わせたり、

僕も笑顔で会釈を返す。

 

すると、一台の大きなファミリーカーが停まってくれた。

なんと人生初の女性ドライバーである。

ちょっとドキドキ

後ろには子どもが2人乗っている。

 

乗車すると女性ドライバーが語り出した。

「いやー今回のGWで3人ほど見たんや、ヒッチハイカー。でも乗せてあげようか悩むけど勇気が出なくて、、、申し訳ないと思ってたんや。

さっきも乗せれたけど通り過ぎてしまって、

あー、、、と思ってたらお兄ちゃんが立ってたんや」

 

僕は思わず

それはラッキーと思い、

「今までの人がいたから僕を乗せてくださったんですね、、、今まで載せられなかった人達、ありがとう!」と冗談を返すと笑ってくれて、そこから話が弾み出した。

 

女性ドライバーはシングルマザーだった。

子育ての話も去ることながら、出会いの大切さについて熱く二人で語りながら瀬戸大橋を渡る。

 

ヒッチハイクで出会いの大切さを運転手さんと話しながら瀬戸大橋を通れるなんて、、、

 

なんて幸せな旅なんだろう。

 

とそんなことを考えながら乗っていた。

するとその女性ドライバーさんが焦り出す。

あれ??なんでこっちに来ちゃってるんだろう??ナビがおかしい。。。

 

このまま行くと島根県まで高速道路に乗ったまま向かえるところだったが、話に夢中になりすぎたあまり、道を間違えて高速道路を降りることに、

 

ほんまにすみません、、、とお母さんも恐縮していた。

自分でGoogleマップを開いて車の進行方向を確認すると島根県方面ではなく、神戸方面に車が走っていた。

 

お母さんはまた高速に乗って島根方面に向かってくれると提案してくれたが、ご迷惑になってしまうので、、、とジャンクションで降ろしてもらった。

 

時刻は14時を回っていたので、宿でお土産にくれた鹿肉チャーシューの入った炒飯おにぎりを食べながら、島根方面と書いたスケッチブックを持ってジャンクションでヒッチハイク

 

 

無理かなあ

無理だよなぁ

だってジャンクションだもんなぁ、、、

と思いながらおにぎりを飲み込む。

 

車はビュンビュンスピードを上げて通り過ぎていく。

 

そんな中、すごいスピードでブレーキをかけて車が停まってくれた。今度はお兄さん。

 

「前にも乗せたことあるんや

ヒッチハイクの人」といってクールなお兄さん

 

岡山県の中をよくドライブしているそうで道路にとても詳しいことと、さらに今日は行き先も決めてないということで、島根県に一番行く車が多いサービスエリアで降ろしたる。

 

となんともラッキーな出会いであった。

 

そして、そのサービスエリアで降ろしてもらうと一発で島根行きの車に拾ってもらい、奥出雲に到着することができた。

 

最後の車に乗っけてくれたのは奥出雲椎茸を作っている会社の社長さん。

 

僕が無農薬の有機農業をしていることを伝えると、農業の話が盛り上がり、

世界の最先端はな

減農薬なんやで?とかそんなことを、教えてもらった。

 

そして奥出雲市役所に到着する。

ついに目的の島根県に到着した。島根県は学生の頃の友人けんたが案内してくれることになっていて待ち合わせは17時に市役所前

 

16時に市役所についた僕は近くの柏餅屋さんで餅を買って食べながら河原でのんびりしながら

けんたとの再会を待っていた。

 

ちんたらひっち旅#7へ続く