ちんたらひっち旅#7
けんたは島根県で地域おこし協力隊を経験した後も島根県の奥出雲という地域のために活動している心の優しい人である。
そんなけんたの車に乗せてもらい島根県のことを教えてもらいながら奥出雲から西に西に車を走らせてもらった。
シャーマンキングが好きな自分にとって
木刀の竜が修行をした話や葉の実家がある
いわゆる聖地。
けんたの話は面白く自然と想像が膨らんでいた。
ヤマタノオロチ伝説とは
首が8つある巨大な蛇
「ヤマタノオロチ」が暴れまわり
姫を次々にさらっていってしまう。
それをスサノオノミコトが宝剣で蛇の首をはね討伐し姫を助けた。というもの
けんたはその由来を僕に教えてくれた。
ヤマタノオロチは水害
姫は稲
雨が降るとすぐに川が氾濫を起こして
大切に大切に育てた稲を水流が全部流してしまう。それを表したのが、ヤマタノオロチと姫なのだった。
ここまでは良くある伝説の由来だけども
その後がめちゃくちゃ面白い。
最初に結論を言うと
川が氾濫するのも、稲がそれで流されちゃうのも元々は人間が原因だった。ということ
その川の源流がある山には昔から鉄が豊富にあり、採掘が盛んに行われていた。
昔の人々は鉄を取りそれで農耕具や剣を作った。たたら製鉄は今でも残る奥出雲の貴重な文化だが、その鉄を大量に取ったことによって山が崩れやすく、山の砂が川に流れていった。
そのため川下の川底に砂がたまり、川の水かさが増して氾濫が起きやすくなっていたのだ。
オロチじゃ、、、オロチ様がお怒りに、、、!
と昔の人はオロチの怒りを鎮めるためにお祈りを捧げたことだろう。
しかし、災いを自ら作っていたのは
人間だったのである。
そして今ではその川にダムを作り
まさしくヤマタノオロチの首を切っているのである。
しかし
それでも川に砂が流れていくのは止められず国からの補助金で工事を続けて川が氾濫しないように人間はしているのだった。
今でも人が住んでいる高さより
川の水かさのほうが高い位置にある。
川の上流から
ダムに行き
そして
川下の砂がたまる場所を通ってこの話を聞いたけれども、実に面白かった。
島根の文化は人間を捉える時に
分かりやすく面白い。自然な暮らしから
不自然な暮らしにシフトしてきた人間に対してどんなことがもたらされるのかを示してくれているように想う。
原発が県庁所在地にある唯一の県
県民一人当たりがもらう助成金が一番多い県
役所はどこもピッカピカ
なににお金を払い
どんな暮らしをして
どのように生きるか
決意が固まる島根県観光であった。
車で行くこと1時間
そして出雲大社に到着
ここでもびっくり
出雲大社前になんと
スターバックスコーヒー
日本の神々が集まる出雲大社
神々はスタバを見てどう思うのであろうか
日本人として悔しい
出雲大社の歴史についてもいつか
現地の催し物を見に行く際にしっかり学んでみたいと思う。神話も含めて。
出雲大社を参拝し
けんたが是非見てくれと勧めてくれた
海岸からの夕日を見た。
決意が固まる。ちんたら村が日本にとって世界にとって必要な村になるよう、猛進するのみ
けんたと
お互いがんばりましょうか
と呟いて
夕日を見ながら穏やかな波音が聞こえる中
島根県観光が終了した。
夜10時頃までけんたは僕を西に西にと運んでくれた。
浜田の道の駅で降ろしてもらい
けんたと別れを告げ
今日は野宿
明日は島根から長崎に移動しなければならない
ひっち旅も残りわずか
更なる楽しみを控えて眠りについた。
けんたー!!本当にありがとー!!また島根行くねー!!