ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

ちんたらひっち旅#2

家族と別れ

京都の嵯峨嵐山の旅館を出発し、目指すは島根県出雲大社

ヒッチハイクの旅が始まった。

つけるんか??と自分でも疑問だったがやりたくてしょうがなかったのでやる気だけは満々。

 

昔は神奈川県から出発し

宮城県気仙沼を目指してスタートしたものの

4台ほど乗り継いで七時間という長い時間をかけてついたのは新宿駅

バスタ新宿前で東北を目指すのは、

夜行バスの方が効率的やんとか考えてしまい、自分でも笑いながら仙台行きの夜行バスをポチったのを覚えている。

電車賃でいうと600円そこそこで

一時間でつく新宿が七時間かけて4人のドライバーさんと出会い、道行く人に応援してもらったという

 

今でも思う、良い経験だった

僕の中では地方に行けば行くほどヒッチハイクの成功率が高いと読んでいた。

しかし今回は京都、少しばかり東京と同じ匂いがした、朝8時に宿を出発。

 

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徒歩で入れる吹田サービスエリアは京都、大阪付近からヒッチハイクをするのにおススメ

上りと下りが歩道橋で行き来できる

東と西どちらもいけるんですよ。

あっやっぱ東にしようができる笑笑

 

行くあてのない旅もやはりしてみたい。そんなことを考えてるとサービスエリアに到着

 

なんてスケッチブックに書こうか、と悩んだ末に「大阪方面」と書いてみることにした。

 

15分ほど

ただスケッチブックを持ってるより

目を合わせてくれそうな人には合わせてお辞儀をしたり、お願いしますとほほえむと

みなさん反応してくれることに気づいた

 

すると後ろから声がかかる

 

「お兄さんここ大阪ですよ」とキャップをかぶったお姉さんが教えてくれる。

「どうりで、みんなこっちを見て少し笑ってると思いました笑笑」とへらへら笑って返事をすると、横から

「あっらーどこまでいくの??」と観光バスを降りてきた集団のおばちゃんが話しかけるタイミングを待ってましたとばかりに声をかけてくる

 

僕が「今日は島根県まで行きたいんです」と答えると「島根!!アッラー遠いわねぇ!乗せてあげたいけどバスなの💜でもがんばってね!」と

飴ちゃんを5個くれた。

 

大阪のおばちゃんさすがや、、、

飴ちゃんもらえた笑笑

 

大阪方面だと分かりにくいと思い

出雲大社に行きたいんです」と下のページに書き込む

 

今度は

出雲大社ってどこ?兵庫県??」

10代の高校生くらいの子が友達と話している

 

その一人がこちらに小走りでかけてきて「YOUTUBERですか??www」と話しかけてくる

 

「YOUTUBERじゃないよ笑笑 あっでも動画はあげてたなぁ。ちんたら村っていうの」と返事するとその子は「ちんたら村WWW」と笑いながら写真を撮って去って行きました

 

そんなこんなで僕の周辺が賑やかになっていると、後ろから

 

 

「淡路島に行くんやけど乗ってくか?」

 

眼鏡をかけた30歳くらいのお兄さんが声をかけてくれた。ヒッチハイク始めて20分ほど1つ目のドライバーさんと出会う

 

「ちょっとしょんべんしてくるから

まっとってな!」

 

「ありがとうございます!!」

 

淡路島〜淡路島〜とルンルン気分でお兄さんのしょんべんを待っている間に淡路島の場所を調べる

 

淡路島と聞いたことも地図で見たこともあったと思うが適当な僕は鳥取とかその辺の日本海側の島かなぁとラッキー!と思っていたがGoogleマップに出てきたのは

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あれあれあれちょっと

方向あやしいやん

 

と思いつつも

島根県の次の目的地は

徳島県だったことを思い出す

 

てか

そもそも島根行ってから

徳島行って

長崎ってどんなルートやねん。

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普通、徳島行って島根行って長崎だよなぁ淡路島とか実はめっちゃついてる??と思いながら

お兄さんの車に乗り込んだ。

 

お兄さんは「これでも飲みぃ」と缶コーヒーをくれる。あぁ、、、乗せてもらって飲み物まで、、、なんと有難い

 

そしてそのお兄さん達とのドライブが始まった。京都から大阪、神戸、そして淡路島へ

 

郵便配達員をしているドライバーのお兄さん方

住んでるお家が、京都の祖父母のお家から電車で20分のところでびっくり仰天。

お兄さんの実家が焼肉屋さんを琵琶湖でやってるということでいつか行きますね!とか楽しみな約束を交わしながら車は進む。

 

道中様々なことを教えてもらえた。日本の郵便事情もなかなか大変ですね。何かを送るにしてもそこに色んな人の手間がかかってる。

 

40分ほど進むと神戸の港町に突入。だんだんと淡路島が近づいてきた。自分の知らない都市の町並みを少し高い高速道路から見下ろす。

なんとも不思議な気持ちに浸っていた。僕はどうも港町にご縁があるのか横浜、仙台、気仙沼、釜石、富津と見てきたが

そこにはロマンがあるということを知っていたので神戸の港にはどんなロマンがあったんやろうなぁと勝手に妄想を膨らませていると

 

お兄さん「あれが淡路島に行く橋や〜」

僕「ふおおおおおおおおお!!」

「めっちゃでっかいですね!あれを今から渡るんですね!おおおおお!でっかい!」

お兄さんも僕のボキャ貧に苦笑してました笑

 

明石海峡大橋を渡ってる途中に後ろを振り返ると横浜の住宅街を彷彿とさせる、山々に敷き詰められる家家々

 

お兄さんらは「あそこは絶対配達したない笑」

と素直な感想をこぼす

 

僕は離れていく神戸の街並みと

近づいてくる淡路島を交互に見ていると

あっという間に淡路島の最初のSAに到着

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しかし激混み

 

お兄さん「これはかなわんな!下で飯屋探すか!」

僕も大賛成し淡路島の下道へ、お兄さんのご好意で海岸沿いわ山道と淡路島のお気に入りのドライビングコースを通ってくれました。

道の駅には玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ玉ねぎ

 

玉ねぎの荒らし

 

そして見つけた淡路島ラーメンのお店に入り

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濃厚な魚介のスープとぶりっぶりの若芽とメンマがたまらなく美味しかった。大盛り麺は超大盛り、お腹も満腹になり支払いを済ませようとすると

 

お兄さん

「支払いはええ!」

「そんな、、、!乗せてもらってるんですから僕が払います!」

お兄さん

「ええねん。いつものことや。君は払わなくていい笑」

 

なんとも優しい兄貴肌なお兄さんでした。

その後も自分らの目的地を通り越してまで

「このSAならあとは徳島に行く人しかおらんから必ず乗っけてもらえる。がんばってな^_^」

と淡路島最南端のSAまで僕を運んでくれた。

 

感極まって別れ際には思わずハグをしてしまった。

ヒッチハイク初回

めちゃくちゃ恵まれたご縁に感謝の嵐

 

そしてそんな気持ちで次のヒッチハイクを始めると5分もせずに

 

「市内まででええか?」と50歳くらいのおとうさんが拾ってくれた。

こちらも缶コーヒーをくれて乗車。

次は大鳴門橋が早速見えてくる。潮の流れの面白いこと。橋は今回2個目、贅沢なヒッチハイクコースを噛みしめていると、離れる淡路島

 

そして近づく徳島県

 

はじめての四国

 

はじめての四国

大事なので二回

 

心の中では絶賛小躍り、ウキウキ感が漏れてたのか乗っけてくれたおとうさんも笑顔で橋のこと徳島のことを教えてくれました。

 

今までもヒッチハイクの人を乗せてきたようで

それでもやっぱり乗せる時には少し緊張するとのこと

「でもにいちゃんは攻撃性薄そうやったから笑」

 

「乗せるのって少し抵抗ありますよね。。。ほんまにありがとうございます。」と感謝を伝える。このあたりから関西訛りが移っていた。

 

そして徳島駅に降り立った時

四国に来たー!!!!!と嬉しさが爆発

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顔がにやけてますね笑笑

自撮りを見ていたバスロータリーの人もクスクス笑って頷いてくれてました笑笑

ちょっと恥ずかしい

 

おとうさんも「ほな、またな」とニッコリあっさり

一期一会ですなぁ

 

朝10時から15時半で京都から徳島についてしまった。順調順調。

あまりに早く着いてしまったので宿探しを始める。しかしビジネスホテルはどこも値段が高い13500円とか新幹線乗れるやん!と

絶対泊まらん!と徳島駅周辺を歩き回りました。

 

徳島駅周辺にはアーケードが多くありました。お店は新しそうだったり綺麗に手入れされてるようでしたが、シャッターが降りているところもちらほら

大きなアーケードなだけに少し寂しさが漂ってました。道中、ギターを弾いてる旅人の演奏を聴いて、肩腰の疲れを癒すと、また宿探しへ

 

20分ほど歩くと住宅街に入り、

そこでも疲れて公園の脇に腰を下ろす

 

すると

ぽつぽつぽつ

大粒の雨が降り始めた。

 

キャーヤメテー

雨やめてー!と独り言

 

途方にくれてると、、、

そばを通りかかった犬連れのおばちゃんが

「どこからきたん?」と声をかけてくれた

 

「もし宿が見つからんかったらうちの一階使ってええからね。」

 

徳島の人は優しい

 

「もう少し探してみます!^_^!」と元気をもらって宿探しを再出発。今度はBARやキャバクラなどが並ぶ裏町についた。

信号待ちをしてると帽子とマスクをしたおじいちゃんが話しかけてきた。

 

「あの、、、大変失礼なことかと思いますが、仕事もなくなって、家もなくなって、お金がないんです、、、。何か食べ物を頂けませんか、、、?」

 

おじいちゃんの目は涙が浮かんでいた。

 

「こんなものしか今は持ってないんですが、、、」とカバンに入っていた柿の種を渡した。信号が青になる。

「ありがとうございます、、、」とおじいちゃん。深くお辞儀をして横断歩道を渡っていきました。

 

そうこうしてると道も暗くなり雨脚も強くなってきた。あちこち歩き回って足も腰も肩も疲れてきていた。

風邪引いてもいかんと思いシャワーを浴びれるネットカフェを見つけ、20時ごろようやく今晩の宿に辿り着いた。

 

マッサージシートしか空いておらず、

全身マッサージを受けながらあっという間に眠気が来た。明日の予定は未定。

5時ごろ起きて考えますかな。

とひっち旅の初日を終えたのである。

ウトウトしながらも

ここまで来れたこと、色々な人に助けてもらったこと、暖かい心持ちの中眠りについた。