ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

ちんたら村の先住民が入院すると①

 

今日から入院したのですが、、、

ショックというか何というか

 

村での生活とかけ離れすぎているので

色々考えさせられております。

 

入院中、暇なので日記を書こうかなと思うのと

僕の体験を面白がってくれる人が少しでもいるのならと投稿したいと思います。

 

入院生活はじまりはじまり〜

 

朝9時(入院2時間前)

ちんたらハウスにて

友人が療養中、暇だろう、と

送ってくれた手塚治虫ブッダがあと少しで読みきれそうだったので入院する前に読み切っちゃえと読んでいた。

 

読み終わり最近読んだ本を整理していると

一つの本が目に止まった。

 

その本をぺらっと捲るとそこには

 

アペリティフという文化について書かれていた。

何かの出来事の前のワクワク感、高揚感を一緒にいる人と共有しながら談笑したり、お酒を飲んだりすることらしい。

 

入院前、、、

少し気持ちがワクワクに傾いていたのである。

退院後にやりたいことも沢山あって

そんな気持ちのソワソワを家族と談笑しながらシェアしていた。

 

入院前のアペリティフ

多分使い方を間違えているだろう。

 

そんなこんなでラッキョの塩漬けをつくり

家を出発して病院へ向かった。

 

到着して受付に向かい

「11時から入院の予約をいれてる山本です。」

と伝えると、

 

「13時半からの予約になってますが、、、」

と答えられた。

 

初入院のウキウキ感は肩透かしを喰らい

家族のもとへ戻り伝えると

 

「もう、そんなのばっかりじゃない」

と苦笑を貰った。

 

しかし、そのまま時間まで病院の周りを観光

 

千葉県鴨川市

学生の頃憧れだった先輩との初デートをした思い出の鴨川シーワールドがある。

 

甘酸っぱい思い出を思い出しつつも

 

五年後まさか

チェーンソーで指を切って

この地にきてるとは、、、と苦笑しつつ

 

房総半島の起伏のとんだ海岸線を見て周り、

母と海に魚いるね〜などまったりと過ごし

郷土料理の巻寿司を食べ、

山頂の大きなお寺におまいりをして

13時半まで過ごしたのであった。

 

なんて充実したアペリティフ

 

アペリティフは本来欧州などで食事の前に談笑したり、少し食前酒を飲んだりする時間のことを指すらしい

 

そんな気持ちが穏やかになった状態で自分の入院部屋に通され、家族と別れ、ゆっくりしていると、

 

手術をしてくれる外科医さんが

手術の説明をしてくれた。

 

思っていたよりやることの多い手術で驚いた。

 

靭帯を他所から移植したり

軟骨を他所から移植したり

もしかしたら神経も移植せにゃならない

 

体のあちこち切ることになっていた。

 

指一本のために胸も膝も手首も切るなんて、、、

 

もちろん麻酔も全身麻酔であった。

 

眠ってる間に手術は終わっているのだそうだ。

それをきいてとてもソワソワしてしまった。

 

入院期間を一週間で済ませられないかとお願いしていたのだが

改めて1週間もこの部屋にいるのかと思うと

かなり気が重たくなった。

 

お医者さん的には2.3週間いたほうがよいと言う。勘弁願いたい。

 

しかし、リハビリの話を聞くと

ちょっとしんどそう。

 

なにせリハビリをするために指の骨に金属を三本ほど刺すらしい。

 

リハビリのためにだ。

 

予想外すぎてオーマイガーである。

 

そして極め付けはお風呂である。

 

村では4.5日にいっぺん風呂を入っていて

 

自分の清潔状態は、日光浴したり、風当たりをしたりして、整えていて、

 

それに慣れてくると毎日皮膚の脂を落としちゃうほうが、あまり肌の調子が良くないと感じていた。

 

しかし、

病院では入浴の時間が決められている。毎日入らなければいけないのである。

 

動物が人にシャンプーをされるのを嫌がる気持ちがよく分かった。

 

自分で風呂に入らず肌の調子を整えていたのにこれから毎日風呂に入らねばならないなんて、、、

 

こちらもオーマイガーである。こんなことにショックを感じている自分に対しても村で生活して、野性的になったもんだと俯瞰して見ていたのも少し面白い。

 

入院の日課では村での生活とかけ離れた世界がこれからも待っているだろう。

 

鴨川の海で身体を自由に使って波に乗っているサーファーを横目に、

 

先住民の入院生活が始まったのであった。

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