ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

物の循環、価値の循環

どうもちんたらむらの和志です。

 

 

先日の「私ごとですが、、、4月から個人事業主になります」の記事を読んでくださった方々、シェアしてくださった方々。ありがとうございました。

 

ちんたらむらが村民だけじゃなく色んな方々に支えられて作られていることを改めて実感いたしました。これからもちんたらすることを大事にしつつ作っていきます!

 

 

それでは、「物の循環、価値の循環」始まり始まり〜

 

先日ちんたらむらのお隣の牧場主さんからトラックをお借りして、

東京の街に行き様々な物をいただいてまいりました。

 

中には購入したものもあったのですが、貰ったものの中には

本当にいただいてしまってよろしんでしょうか、、、?というものもたくさん含まれていて、本当にありがたい貰い物Dayとなりました。

 

いただいたものは

・キッチンのシンク

・キッチン台

・2連式かまど

・床の基礎材(垂木30本ほど)

・フローリング材(14畳分)

・広間机の板

・板材(大量)

・ヒノキのまな板2枚

 

 

これらのものをいただいてきたのですが、満足度、充実度共に120%

 

そりゃあタダで貰ったので嬉しいのは当たり前なのですが

必要なものを知り合いの方からいただいたことで、そのものへの愛着は大きかったです。これからむらで大切に使っていきたいと思います。

 

 

そんな素敵なプレゼントをいただいてきたのですが、、、その裏で

今回なぜものを貰うという選択に至ったか

 

僕の中にある物に対する考え方をお伝えできたらなと思って今回この文章を書きました。

 

 

きっかけは昨年の台風15号の時のこと

千葉県の各被災地では大規模なゴミの処理が行われていて、そこに立ち会ったことがありました。そこに広がっていたのは家財道具の山たち、布団や家電、家具などが見渡す限り広がっていたのでした。

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屋根が飛んでしまい濡れてしまって使えなくなったものもありましたが、中には使えるものも大量に捨てられていました。

 

あぁ、世の中の家庭にはこれだけのものがあるんだ、、、と改めて実感をしたのでした。

 

そしてその次にちんたらハウスを作るべく空き家を購入した時のこと

 

その空き家は当時住んでいた状態そのままで残されていて、

前の持ち主は

ものを大切に使うと同時に

家電や様々な便利グッズを買うことに喜びを感じる世代の

昭和初期生まれの方だったので

空き家の中には様々なものがあふれていました。

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その時も

あぁ、今ある地方の空き家には様々なものが取り残されているんだ、、、

ということを知ったのでした。

 

現在日本全国にある空き家の数は846万世帯

 

もし全ての家庭に冷蔵庫があったら846万個

世の中で余っていることになります。。。

 

僕は地球の環境をこれ以上温暖化の方向に変化させたくないので

あまり物を消費することは好きじゃないのですが、

この事実を知った時に自分のできる選択として

もし世の中に使っていないものがあったら

それを使わせて貰おう。

 

そういう風に考えるようになったのでした。

 

 

日本は食品ロスも多いですが

物のロスも世界的に見ても多い側です。

 

消費することについての考え方は最近少し変わってきて

「消費することにも意味がある」

 

という視点を持つようにもなったのですが

 

やはりこの事実は環境を悪くしたことへの物的証拠に十分な物だと思います。。。

 

 

そして実際に物を貰ってみて

そこに値段以上の価値が発生しているようにも感じたのでした。

 

物をタダでもらう(あげる)中には

相手への思いが詰まっています。

 

この人に使って欲しい

この人から貰えた

 

この人のためになりたい

この人に恩を返したい

 

0円の物のやり取りの中に

お金以上の価値の交流があったように思います。

 

もし世の中に余っているものがあるとしたら

それはもしかしたら人と人が生み出す新しい価値の宝箱かもしれません。

 

 

タダより高いものはない

 

という言葉がありますが、、、、

本当の意味は違うのかもしれません。

 

 

ただのものを貰うとあとで高くつくぞ

 

ではなく

 

ただのものにはお金以上の価値がある。

 

のかもしれません。

 

今後もちんたらむらでは様々な人から様々なものをいただいて

村を作っていく予定であります。

 

今後もどんな物の循環と価値の循環があるのか

楽しみです。

 

物をくださったみなさんありがとうございました!

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写真は材木をたくさんくださった神奈川県藤沢市の佐々木材木店様