ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

僕が出来ること

 

どうも。旅行帰りに力つきコンビニの駐車場で車中泊をしていたら顔を明かりで照らされ30分の間に2回も警察に職質をかけられた

ちんたらむらの和志です。

ボロボロで浮浪者っぽかったんですかね?荷物検査までやられちゃいましたよ笑

いかがわしいもの持ってなくてほんとよかった

 

 

さてさて、この週末は山梨県北杜市清里に研修旅行に行っておりました。

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保育士としては何度も研修で訪れていた場所でありましたが、野菜の生産者としての視点で学びに行ったのは今回が初めての経験で、沢山考えさせられました。

 

その中で葛藤がいくつもあったのですが、、、今は少しスッキリしたのでそれを記録しておきたいと思います。

 

今回視察した北杜市清里八ヶ岳と富士山に囲まれた大地で、紅葉樹が見事に咲き誇っているような環境でした。

一方ちんたら村の自然はかなり荒れています。

村の自然といっても敷地はまだ200坪くらいなのですが、、、相当荒れています。

 

山には猪や鹿、猿がはびこり、杉や竹もはびこり山の土が痩せてしまう要因が沢山あります。

先日から続いている雨の影響で今も激しい水の流れによって山の土がものすごいスピードで川に流れています。土砂崩れが起き、しまいには山肌が見えてしまうほどに、、、

もう限界なのでは?と思ってしまうほどです

 

今年、畑が3度水害にやられ、ここで野菜を作るのは難しい、、、と自然からの勢いに押されに押され、まるでラグビー南アフリカ対日本戦のモールのように止めたいのに止まらない。押し返したいのに押し込まれる、、、

そんな虚しさと力不足を覚えたのでありました。

 

そんな中で見た北杜市清里の森は相変わらず美しく、豊かなところと貧困なところというふうに自然界にも格差があるんだなぁと思わず思ってしまったのでした。

 

世の中、何事においてもポジションが結果に影響を与えます。日本人の営みを見ていると、人口は減り、住める土地も徐々に少なくなり、少ない資源を上手にやりくりしていた時の知恵も忘れ去られ、海外からの資源に頼って生活せざるを得ない状況が進んでいて

 

これからは効率的に縮小していく時代だもんなぁ、清里みたいな自然は生き残り、富津みたいな場所はどんどん廃れていくもんなぁと腑抜けた考えを持ってしまっていました。

 

 

そんな中清里

僕の尊敬する方の畑を見させてもらった時

様々なことを教えてもらいました。

 

地形を利用すること、特徴を知ること、沢山観察すること、小さな世界を探求すること、人間は撹乱を起こせるということ、撹乱を起こすからこそ、新たな命が芽生えるということ。それを面白がること

 

教えてもらっていた時は、

僕も色んなことを試そう。やってみよう。という思いだけだったのですが

 

警察に2回も起こされ、目が覚めてしまい、それなら旅の振り返りをしようと考えていると、行き着くところは

 

じゃあ、僕はこれからどうすればいいんだろう

というところに落ちたわけであります。

 

自然に寄り添った暮らしをしようと決め富津市に移住をしました。しかし、そこにある自然は人が暮らすには厳しい環境でした。ここじゃない方がいいんじゃないか。自分の心地よい生き方は他の場所の方がやりやすいんじゃないか。

そんなことを考えることが多いこの頃でしたが、今回の旅で改めて考え直しました。

 

僕は

天候被害が多く、人より獣の数の方が優っていて、山は荒れに荒れている富津に住んでいます。

 

これからどんどん人口は減っていくことでしょう。周りの自然もどんどん一度リセットする方向に進んでいくことでしょう。自然に寄り添った暮らしを求めていましたが、自然は過保護な親でも何でもないので、寄っかかってるだけじゃいつのまにか自分だけ倒れてしまいます。

 

自然の流れに対して受け身でいると、今のままではいつか砂漠のような環境になってしまうかもしれない。その分日本じゃないどこかの地域が豊かな森になるのかもしれません。

 

そんな流れに

撹乱を起こせるのが人間

 

200坪の大地からでも、僕が感じたこと、考えたことを行動に移してその土地なりの豊かさを作ってみたい。そんな欲求が芽生えました。

 

今自分が富津に根を下ろし始めていることと

その意味を見出したような心持ちです。

 

僕が出来ることは

木を切り倒すことも出来ます。どんぐりを撒くこともできます。土を耕すこともできるし。生態系を作ることもできます

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自然に寄り添った暮らし

 

自然を大切にすることは

ご近所付き合いと同じで

受け身だけではいけませんよね。

 

相互依存の関係

 

お互いに影響しあうようにコミュニケーションを取らないとダメですね。

 

木をこるのもコミュニケーションの一つかもしれません。どんぐりを撒くのもそうです。

 

もっと身近な自然と向き合わなきゃなと思いました。

200坪からだけれども始めてみよう。そんなことを考えました。当たり前のように豊かな場所でやるよりも、ニッチなところを攻めたくなる性分なのでしょうか笑

 

そんなふうに自然と向き合う経験はきっと保育に生かせるはず。

ちんたらむらでの保育が日本一面白い保育実践になるために、まずはどんぐりをポットで芽出ししてみよう。

 

 

今回の旅は若者の自己充実がテーマのパレッタブルさんと一緒に行ってきました。感性豊かな方々と旅に行くのは楽しいですね🍁

お二人と旅をして充実した若者の一人となりました。今後がとても楽しみです😊

 

また、清里の保育士さんとも森を歩きました。自然のことが大好きな人達と森を歩くのは本当に楽しいものです。いつかちんたらむらも森歩きができるようにするぞー

 

空も明るくなってきたのでそろそろ村に帰ります。