ちんたら被災生活 台風だって涙を流して〜
どうも!ちんたら村の和志です。
今回のブログは被災体験記です🥦
〜台風だって涙を流してpart1〜
現在2019年9月12日朝4時
車の中で寝ていた僕は寒さで起きた。
先日の台風の影響で
電気は停電中である。
外で小便をすませ
真っ暗な母屋に入り気晴らしに星野源の
ドラえもんを聴いた。
台風だって涙を流して
震えながら勇気を叫ぶだろう
そう、この災害は地球の涙である。
そんなことを考えながら、どうせ寝られないんだったら朝日を見がてら海にドライブだ
と思いついた。
そして今
この被災中に何度も訪れた唯一電波のしっかり届く場所
もう見慣れた東京が見える上総湊海浜公園にやってきてこの文章を書いている。
振り返ると台風が通り過ぎて5日が経っていた
この5日間、少なからず被災していた。
けれども笑いながら復旧作業をしていた。
この5日間は自分に必要な5日間だったのだ。
せっかくだからこの日々をまるっとブログに残しておこう。そう思い立ったのである。
写真は水汲みに行く途中に出会った夕焼けである。どんなときも自然は雄大で美しい
時間を戻そう
9月8日正午
保育園のパパ達が来週9月14日に迫る田んぼの稲刈りの準備を手伝いに来てくれて、ワイワイ草刈りをしていた。
お父さん達と農作業をして、温泉に行き、夜はジビエ料理とお酒を堪能するという、普通に保育士をしていたら叶わない時間を噛み締めつつ
楽しい時間はあっという間で
「来週の稲刈りを楽しみにしてます^_^!」そう言ってパパ達は東京に帰っていった。
残った保育士二人が行きたいというので
地元の有名パン屋さんに行き、二人を東京行きのバスに乗せて見送った後
村に戻り僕は泥のように眠った。時間は17時くらいだったと思う。
21時頃
ビュービューと風の音が聞こえる
午後から台風が来るってきいてたけど随分ゆっくり来たなぁ
そんなことを考えながらまた眠りについた。
9月9日午前2時
ばたーん!!!!
リビングのドアが大きく開いた音に驚き
起こされる。
ビュー!ビュー!
風がさらに強まっていた。
雨も吹き荒れていて急いで家の中を見て歩く。
奥の客間に入ると見事に窓が風で押し開けられ
戸が外れていた。
吹き付ける風を押さえつけながら
なんとか戸締りをする。
そこから長い夜が始まった。
ばたーん!ばりーん!どこーん!
外で何かが倒れ、何かが飛ばされ、
何かが外れる音が順番に聞こえてくる。
昨晩のうちに対策をしてなかったことを悔やんだが、時間は巻き戻らない。そうだ雨戸をしないと、、、ガラスが割れてしまう!!
そう思い、雨戸を探すが母屋の窓ガラスには雨戸が付いていなかった。
こんなん
何か飛んできたら一発で
窓ガラスが割れて風が中に入って
屋根が飛ばされてしまう!
お願いだから
窓ガラスになにも飛んでくるな、、、!
そう本気で祈り続けていた。
気づくと母屋の隙間という隙間から冷たい空気が室内に入り込んできていた。
扉の下から入り込んでくる冷たい風が
僕の足先を撫でていく
おいおいおいおい勘弁してくれ、、、
屋根とばないでくれ〜!!!
そう祈りながらも
自分にできることは
戸締り漏れがないか
水漏れしてるところはないか
確認して祈ることだけだった。
祈っている時に気がつく。
あれ?いつもより暗くないか?この部屋
スマートフォンの画面を見ると
普段はWi-Fiが繋がってる電波の部分が4Gと書いてある。
まさかと思い部屋の電気をつけようとスイッチを押すと、真っ暗な状態はなにも変わらず、パチパチというスイッチを押してる音だけが虚しく響いた。
急いで東京にいる母屋の持ち主(社長)に連絡を取る。
まぁこんな時間だから連絡見ないよなぁ、、、
あぁ、、、頼むから台風よ
早く去ってくれ、、、
4時半頃
少しずつ空が明るくなりかけてきた。
風も少し落ち着き、安堵し、やっと眠りにつくことが出来た。
その日
台風の影響で外が大変なことになってるとは
つゆ知らず
最後の平和な睡眠をとっていたのであった。