ちんたら村 村長のブログ

村づくりのあらゆるプロセスを共有します

村保育 はじめに

ちんたら村を作ると決めた時

「村のような環境」が

子どもの育ちにとって

最も適していると考えていたわけですが、

 

 

 

その根拠はほとんど

持ち合わせていなかった。

 

 

持ち合わせていなかったというのは語弊があるかもしれない。

訂正します。根拠はあった。

 

 

しかし

 

 

 

それを言葉にする力がなかった。

 

 

話は変わります。

 

 

 

保育学生をしていた時に私の心を射止めたのは

「猿」の研究でした。もう一つは「人」の研究でした。

 

チンパンジーの赤子は生後

母親にぴったりとくっつき

母親にずっと抱っこされたまま育ちます。

 

人とチンパンジーの遺伝子はほぼ同じでありますが

 

人の子育ては違います。

 

産婆さんが赤子を取り出し、その後母親から離されます。母親にも世話をされますが、父親も世話をします。おばあちゃんも、なんだったら母親の友達が世話をすることもできます。

こういった母親以外の人でも子どもを育てられる。という特徴が

「人」という生物には備わっています。

 

人はみんなで育てられる。それが人間の特徴です。

 

社会的微笑を3ヶ月の赤ちゃんがし始めるのはなぜでしょうか?

それは、いろんな人に可愛がってもらうためです。

 

地球の生物の中で人間だけ

どうしてこれだけ発達したのか。理由を知りたかった。

 

そうして人の特徴を学んで

現代社会に当てはめた時に

 

その特徴にそぐわない現実が多く見つかった。

 

机上の空論ほどつまらないものはないので

 

大学卒業後

保育の現場に勤めてみると

 

そぐわない現実の中で葛藤する

 

子ども、親、保育者がいた。

 

人の発達にあった環境を

と保育の現場の中でも文献を漁りながら

試行錯誤をしていると気づく疑問

 

なぜこのシステムなのか

 

保育の歴史を思い出すと

そこに子どもの発達に対する配慮よりも

社会の大きな変化の流れの中で後追いする形で始まったのが「保育」というシステム

 

保育のシステムはほとんど変わらず

 

今でも使われている

保育所保育指針は「保育園」という環境の中で子どもを育てた場合の大まかな発達を記している

(数年前に改定して内容は変わりました)

 

 

 

保育園とはまた別の形で子どもを育てた場合

全然異なる発達の姿があるのではないか

 

そんな仮説が生まれました。

 

 

 

1歳児の子ども六人に対して一人の保育者という人員配置ではなく

村のおじいちゃんおばあちゃん

先に生まれたお兄ちゃんお姉ちゃん

様々な人的環境の中で子どもが育った場合

どんな発達の姿があるのか

 

 

5歳児の子どもが30人の同い年だけのクラスの中で育つのではなく

もっと多様性にあふれた環境で育ったら、、、

 

村の構想を思い浮かべた時に

子どもたちにとって保育園や幼稚園よりも良い環境を作りたい

親御さんにとっても保育園や幼稚園よりも良い環境を作りたい

 

村ができたら、そんな環境に必ずなる

 

いや

想像よりもはるかに面白くパワフルな子育て環境になる

 

 

そんな保育環境を作るために

 

 

次のブログからは

村づくり初めから現在までに

 

考えた

 

「なぜ村で子どもが育つと良いのか」

 

をまとめていこうと考えております。

 

村を一つ作るだけでは

この構想が実現した時の未来は

そんなに面白くない。

 

この村が全国、全世界にできるために

しっかり言語化していきたいと思います。

 

 

現在入院中のため

ゆっくりちんたら文章をまとめております。